霊石・奇石がつくる絶景は一見の価値あり。
そのスケール感・開放感をぜひ味わってください。
硅灰石(石山寺)
https://www.ishiyamadera.or.jp/
石山寺の境内にある硅灰石(けいかいせき)からなる石灰石岩ホルンフェルスは、石光山石山寺の名前の由来となった奇岩です。これは石灰石が高温のマグマにより形成されたもので、国の天然記念物に指定されています。大坂を上り詰めた本堂下にその露頭があります。
東大寺大仏建立に必要な金の産出を願う聖武天皇の夢告により朗弁僧正がこの奇石の地にたどり着き観音像を置いて祈ったところ、陸奥の国から金が産出された伝承も残っており、霊験あらたかな巨石でもあります。
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京阪電鉄 石山坂本線「京阪石山寺駅」下車 徒歩 10 分/JR琵琶湖線「石山駅」下車 車 5 分
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名神高速「瀬田東IC」・「瀬田西IC」・京滋BP「石山IC」から車で 10 分
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普通車140台
入山料 | 600円(30名以上500円) |
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定休日 | 無休 |
拝観時間 | 9:00~16:30(閉門) |
お問い合わせ | 大本山 石山寺 TEL:077-537-0013 FAX:077-533-0133 |
天智天皇石切り場(石山寺)
https://www.ishiyamadera.or.jp/石山寺本堂正面のすぐ下方にある石切り場跡には、天然記念物「硅灰石」が道沿いに露出しており、15か所の採石痕があります。近年、ここから切り出された石が、飛鳥の川原寺中金堂(7世紀前半~半ば頃創建か)の礎石に使用されていることが明らかとなりました。また、境内の別の場所から白鳳期の瓦も発掘されており、石山寺の創建年とされる天平19年(747)以前に、すでに前身となる寺院が存在したことを証明する貴重な遺跡といえます。
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京阪電鉄/石山坂本線「京阪石山寺駅」下車 徒歩10分/JR琵琶湖線「石山駅」下車 車5分
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名神高速「瀬田東IC」・「瀬田西IC」・京滋BP「石山IC」から車で10分
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普通車140台
入山料 | 600円(30名以上500円) |
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定休日 | 無休 |
拝観時間 | 9:00~16:30(閉門) |
お問い合わせ | 大本山 石山寺 TEL:077-537-0013 FAX:077-533-0133 |
瀬田川にかかる鹿跳橋付近の呼び名です。この辺りになると両岸が迫って川幅が狭まり、水の流れも急に激しくなって川面には奇岩があちこちに顔を出す瀬田川景勝地のひとつです。鹿跳という名は昔、弘法大師が対岸の立木山に霊木を発見しましたが、流れが激しくて渡れないでいると白い鹿が現れて背中に乗せて岩を跳んでくれたという伝説に由来しています。
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名神瀬田東(西)ICから約15分
住所 | 滋賀県大津市南郷 |
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富川磨崖仏(耳だれ不動)
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/931/
鹿跳(ししとび)橋から信楽川に沿って2kmほど進んだところにあります。正式には阿弥陀三尊不動明王磨崖仏といい、鎌倉時代の作です。
高さ20mもある岩壁に阿弥陀如来を中心に、左右に観音(かんのん)・勢至(せし)の両菩薩が刻まれています。本尊である中央の阿弥陀如来像は、耳から鉱水が湧き流れていて淡紅色(たんこうしょく)となっています。このことから俗に「耳だれ不動」と呼ばれており、耳の病気に効験があるとして親しまれています。
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名神瀬田東(西)ICまたは京滋バイパス南郷ICから30分
住所 | 大津市大石富川町 |
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金勝山中の大津市との境界に近いところに、狛坂寺跡と向かい合うかたちで、大きな花崗岩の磨崖面に、高肉に三尊仏を刻みだしています。高さ約6m、幅3.6mの壁面に高さ3メートル、顔幅70cmの阿弥陀如来坐像を中尊として、観音・勢至の両脇侍を刻み、その周囲に12体の仏像が半肉彫りされています。
中央にある阿弥陀如来は、格狭間を表す須弥壇(しゅみだん)の中央に宣字座に坐して、両脇侍の観音・勢至は蓮華座上に立っています。阿弥陀如来像は、螺紙(らほつ)を刻まず、右肩を露出した納衣(のうえ)をまとい、衣端を懸裳風に垂らして、右足を外にして両足を交叉させて坐し、印相は転法輪印に近いが判然とせず、両脇侍に標識が認められず尊名は確認できません。
脇侍は、左右に大きく張った髻を結び、顔や腰を中尊側にひねって、統一的な三尊像を構成しています。
製作年代は明らかではありませんが、このすぐ下に弘仁7年(816)頃、金勝寺の奥の院として、金勝寺を建立した願安によって創建された狛坂寺の跡があり、寺の全盛期の平安から鎌倉時代に彫られたのではないかと言う説がありますが、奈良時代後期と言う説もあり、はっきりとはわかっていません。
この磨崖仏は、中尊の大らかで、下ぶくれとなる顔に大ぶりの眼鼻立ちを刻み、非常に写実的で両肩を張った作風は、統一新羅彫刻の影響を認めることができ、昔、大陸から渡ってきた金勝族が、この付近に住みつき、中国の大同にある雲崗の石窟寺院と同じ姿の石仏をここに伝えたのではないかと言われています。
竜王山から峰伝いに向かうコースか、大津の上桐生から林道を歩き「出合」から登るコースなどがあります。
<史跡・名勝>狛坂磨崖仏
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名神栗東I.Cから車で約25分。県道12号で道の駅こんぜの里りっとうまで行き、林道に入る。(マイクロバスまでは進入可能)
馬頭観音堂前駐車場に駐車、徒歩1時間 -
普通車10台
住所 | 栗東市荒張地先 |
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その他 | 馬頭観音堂前駐車場に駐車できます。(マイクロバスまで) ※JR手原駅から春・秋の土・日・祝日、期間限定で「こんぜシャトルバス」を運行しています。 詳細は栗東市観光協会(077-551-0126)まで |
鎌倉時代の初め頃に作られたものであり、同時に金勝寺への「道標」になっています。
逆さ観音で不思議なことは、なぜ逆さになっているのだろうか、次になぜ三尊石仏なのに「観音」なのか、大岩の一端が割り取られているのではないかということですが、元は、その上部の山上にあり逆さになっていなませんでした。
正しくは「阿弥陀三尊石仏」で、中央が「阿弥陀如来」、左右の侍仏が「観音・勢至菩薩」です。大岩の一端は、下流の明治22(1889)年に完成した「オランダ堰堤」築造時に石材の不足が生じてそれに使われました。そのため、後にバランスを失い、山上からずり落ちて逆さになりました。以来、身を削られ逆さになっても、地元の人々を大洪水から守っていてくださると敬われています。(現地案内板より抜粋)
水晶谷(田上)
古来、木々の名産地として知られていた田上山ではありますが、それ以外にも明治期には岐花崗岩鉱物の三大産地の一つとして数えられていました。しかしこの山の花崗岩鉱物の中でも、特に産出量が多い水晶は加工に向いていなかったことから長年放置されていましたが、外国人宝石商がトパーズとして海外へ輸出するようになりました。産出総量は明治年間だけでも700kgに及んだとされています。
974年に中沢和雄によって発見された晶洞(中沢晶洞)のなかで、重さ6.2kgの国内最大のトパーズの巨晶が発見されました。
金勝アルプスの巨石群
http://www.jac.or.jp/oyako/f15/d401010.html
金勝アルプスとは標高605mの竜王山と鶏冠山491mの山々です。
竜王山中に金勝寺(こんしょうじ)というお寺があり、地元では金勝(こんぜ)山と親しみを持って呼ばれています。
稜線には風化した巨岩、奇岩があり、特に天狗岩はその上に立つと琵琶湖と湖南地帯の素晴らしい眺望が楽しめます。
茶沸観音、狛坂寺廃寺跡と磨崖仏、オランダ堰堤と、景勝、史跡にとんだ山です。
田上不動寺(太神山 不動寺)胎内くぐりの岩
http://www.shiga-miidera.or.jp/about/walk/162.html不動寺は湖南アルプスの名で知られる田上山(太神山)の山頂に三井寺(園城寺)の中興開山智証大師円珍によって創建されたと伝えられています。本堂は懸造で、山頂の大岩によりかかるように建っており、現在の建物は、南北朝時代の建築とされ、重要文化財に指定されています。
(奇跡にまつわるこぼれ話)田上隕石
http://db.kahaku.go.jp/exh/detail?cls=col_z1_01&pkey=1761025
1885年(明治18年)、田上山で発見されたIIIEに分類される鉄隕石です。
日本で最も重い隕石で重量は174kgで、日本最大の鉄隕石でもあります。切断面にみられるウィドマンシュテッテン構造の模様が特徴です。鉱物仲買人の上野滝蔵が発見したと伝わるっていますが、飛来時期及び発見当時の詳細な状況は不明とされています。
現在は国立科学博物館で展示されています。